私の状況(家族・仕事・帰任の話)
私が家を買う決断をした状況を、簡単に整理しておきます。
家族構成は、妻と子ども一人。
仕事はメーカー系のエンジニアで、関東で働いていますが、
1年前後を目処に地方へ帰任することが、ほぼ確定していました。
さらに、その帰任後は、
基本的にその土地に定住する可能性が高い、
という状況でもありました。
つまり、「いずれ関東を離れる」だけでなく、
「次に住む場所は、当面変わらない」ことも見えていた、
そんな状態です。
帰任後の生活についてはイメージする中で、住まいの問題は大きかったです。
保育園のこと、妻の就職活動、それらは住まいが決まらないと中々考えられませんでした。
そんな状況で、勉強もかねてパンフレットを取り寄せたりしてました。
まだ「買うかどうか」を考える段階ですら、なかったはずでした。
本気で家を買うつもりはなかった
正直に言うと、
この時点では本気で家を買うつもりはありませんでした。
あくまで、相場観の勉強ができればいい。
そのくらいの気持ちです。
地方とはいえ、
資料請求をしてみると、
10件を超えるパンフレットが自宅に届きました。
思っていた以上に数が多く、
正直、それらを一つひとつ真剣に検討するつもりもありませんでした。
ただ、眺めているうちに、
自分が何を重視しているのかが、
少しずつ見えてきました。
価格でも、広さでもなく、
自分が大事にしているのは、
- 眺望
- 資産性
- 立地
この3つだと気づいたのです。
その条件で見ると、
気になる物件は自然と絞られてきました。
最終的に、
2つの物件についてオンライン内見をすることになりました。
そしてそのうちの1つが、
「今買っても良いのかも」と感じる物件でした。
どんな物件に出会ったのか
オンライン内見をした2つの物件のうち、
一つが明らかに印象に残りました。
それは、自分が大事にしている条件を、
ほぼすべて満たしている物件でした。
まず、眺望。
10階以上で景色が開けていることが、
自分の中での重要条件でしたが、
その物件はそれを満たしていました。
ただ、バルコニーの向かいには、
将来的に景色を遮る可能性のある建物がありました。
正直、そこは気になるポイントでした。
しかし、その建物よりも高い階の部屋が、
ぎりぎり一つだけ空いていたのです。
もしそこを選べば、視界は大きく開ける。
逆に言えば、その部屋が埋まれば、
この物件の魅力は半減する。
そんな、絶妙な状況でした。
次に立地。
駅や商業施設に近く、
生活が完結するエリア。
帰任後の働き方や子育てを考えても、
利便性は十分に感じられました。
そして資産性。
地方都市とはいえ、中心商業エリアに位置しており、
供給も限られているエリアでした。
大きく崩れにくい条件だと判断できました。
「これは、欲しいかもしれない」
そう思ってしまった。
それまでの「勉強のつもり」という姿勢が、
確実に揺らいだ瞬間でした。
同時に、
この部屋が残っているのは、
今このタイミングだけかもしれない、
という現実も見えていました。
この出会いが、
一晩での決断へとつながる、
きっかけになりました。
一晩で考えたこと
その日はもうマンションのことしか考えられませんでした。
簡単に決断するには、
金額はあまりにも大きい。
ローンを組んだ場合の月々の支払い。
今後の収入見通し。
帰任後の給与水準。
冷静にシミュレーションをしました。
正直、余裕があるとは言えません。
ただ、無理な水準でもない。
「払えなくはない」
それが最初の結論でした。
そのうえで、実家の両親にも相談しました。
両親は新築分譲マンションを購入した経験があり、
実際にローンを背負い、生活してきた立場です。
実体験としてどうだったのか。
後悔はないのか。
率直な意見を聞きたかったのです。
そして何より、
妻とはかなり話し合いました。
生活の中心は、自分ではなく家族です。
不安はないか。
この場所でやっていけそうか。
本当にここでいいのか。
夜遅くまで、何度も確認しました。
次に考えたのは、家族の将来です。
子どもが成長していく環境。
妻の働き方。
保育園のこと。
定住前提である以上、
中途半端な場所を選ぶと、
後から動きづらくなる。
ならば、最初から納得できる場所に住んだ方がいいのではないか。
そして最後に考えたのは、自分の働き方でした。
ローンを背負うということは、
会社に縛られる感覚が強くなる。
転職の自由度は下がるかもしれない。
「簡単には辞められない」という現実もある。
それでも。
今の自分は、
仕事を嫌っているわけではない。
むしろ、ある程度は好きで、
今後もやっていける自信がある。
完璧な正解は、どこにもない。
買わなければリスクは小さい。
でも、機会も失う。
買えばリスクは背負う。
でも、納得できる生活に近づける。
その二択を、一晩かけて何度も往復しました。
不思議と、
後悔する未来よりも、
「買わなかった未来」のほうが、
少しだけ怖く感じ始めてました。
最終決断の理由
考えた末に、
最終的に背中を押したのは、
特別なロジックではありませんでした。
「買えるかどうか」よりも、
「この物件を逃して後悔しないか」のほうが、
自分の中では大きくなっていました。
眺望も、立地も、資産性も、
自分なりに納得できる水準だった。
家族と話し合い、
両親の意見も聞き、
リスクも理解した。
そのうえで、
「今の自分たちなら、背負える」
そう思えたことが、
最後の決め手でした。
勢いだけではなかった。
完璧な確信があったわけでもない。
ただ、
迷いながらも、
逃げずに考えきった。
その感覚だけはありました。
だから、決めました。
正解かどうかは、まだ分かりません。
これからローンを返していく中で、
価値観が変わることもあるかもしれない。
それでも、
あの夜、自分なりに考え抜いた末の選択であることだけは、
今も変わっていません。
住宅購入は、
振り返れば正解にも不正解にもなり得るものだと思います。
どちらになるかは、
物件そのものよりも、
その後の自分たち次第。
この選択がどう転ぶのか。
それも含めて、
気長に見守っていただけたら嬉しいです。


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