こんな人へ
・突然の即日解雇に戸惑っている人
・解雇予告手当という制度を知らなかった人
・理不尽に対しても、冷静に戦う方法を知りたい人
この記事を読むと
即日解雇されたときに取れる具体的な行動がわかります。
バイトを即日で解雇されたことがある。
それは対面でも電話でもなく、LINEだった。
送られてきた文面は、こうだ。
「やめてもらうことになった」
理由の説明もなく、主語もない。
ただ、その一文だけが画面に表示されていた。
正直、怒りよりも「自分が悪かったのか?」という気持ちの方が強かった。
でも、帰宅してから調べていくうちに、
一つの制度の存在を知った。
即日解雇には、原則として“お金が発生する”。
――解雇予告手当という制度だ。
実際に請求し、支払いを受けた。
今回は、その具体的な経緯を残しておきたい。
はじめに:突然のLINE解雇
ある日、店長からLINEが届いた。
「やめてもらうことになった。」
対面の説明はない。
電話もない。
口頭での注意や正式な警告もなかった。
メッセージひとつで、契約は終わった。
当時の私は学生だった。
アルバイトという立場だ。
だが、立場が軽いからといって、
扱いまで軽くていいわけではない。
私は“仕事ができない側”ではなかった
誤解のないように書いておきたい。
私はそれまで飲食店でのアルバイト経験が長く、
ホールもキッチンも経験していた。
以前の店では、忙しい店舗でドリンカーを2年以上任されていた。
要領が極端に悪いタイプではない。
今回の店でも、通用すると思っていた。
店の空気と、私の違和感
当時、私は片道2時間かけて大学に通っていた。
研究室も忙しく、出勤頻度は高くなかった。
店には長く働くスタッフが多く、
空気は身内的でゆるかった。
お客様に呼ばれても、
スタッフ同士の会話が優先されることがある。
立地が良く、客足は自然と入る。
十店舗弱を展開する小規模チェーンだった。
経営としては成立していたのだろう。
合わなかったのは事実だ。
だが、それが即日解雇の正当な理由になるわけではない。
解雇通知が拡散された
本来なら、静かに終わるはずだった。
出勤頻度が低かったのは事実だし、
「力になれなくてすみません」で終わるつもりだった。
しかし、その後で知った。
私に送られた解雇のLINE文面が、
他のアルバイトに見せられていた。
ある日、Instagramのストーリーで
見覚えのある文章を目にした。
自分に送られたはずの解雇通知だった。
その瞬間、初めて違和感を覚えた。
怒鳴ろうとは思わなかった。
代わりに、条文を読んだ。
即日解雇は原則違法
調べてすぐに分かった。
労働基準法第20条。
原則として、解雇する場合は30日前の予告、
もしくは30日分以上の平均賃金の支払いが必要。
いわゆる「解雇予告手当」だ。
アルバイトであっても適用される。
知らなかっただけで、
ルールは最初から存在していた。
お金のためではなかった
私はお金に困っていたわけではない。
その店に未練があったわけでもない。
それでも請求しようと思った。
理由は単純だ。
尊厳を踏みにじられたと感じたから。
内容証明を送った理由
店長へ連絡はしなかった。
最終的な責任は経営にあると考えたからだ。
宛先は代表取締役。
ネットに転がってるひな形で
簡単に文章は作れた。
今なら、AIにでも書いてもらうといいだろう。
本気度を示すため、内容証明郵便を選んだ。
怒りではない。
正式な請求であるという意思表示だった。
実際の請求内容(一部抜粋)
※個人情報・店舗情報は伏せています
労働基準法第20条に基づき、
解雇予告手当の支払いを請求いたします。
請求金額:約10万円
(※平均賃金をもとに自分で計算)
条文を引用し、支払期限も明示した。
感情的な言葉は一切書かなかった。
振り込まれた日
結果、支払いは行われた。
約10万円。
金額そのものよりも、
「通った」という事実の方が大きかった。
学生でも、
アルバイトでも、
法律は平等に適用される。
それを体験で知った。
学生が泣き寝入りしがちな理由
多くの学生は、
・揉めたくない
・怖い
・どうせ無理だと思う
・法的知識がない
だから諦める。
だが、感情ではなく条文で動けば、
結果は変わることがある。
あの日、私が守りたかったもの
私は怒っていたわけではない。
守りたかったのは、自分の尊厳だった。
お金を取り戻したことよりも、
「自分を安く扱わなかった」ことの方が大きい。
あのとき学んだのは、
強くなることではなく、
引かないことの大切さ。
ルールは、知っている人の味方だ。
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