会社への嫌悪。それでも転職を選ばなかった理由

仕事・キャリア

こんな人に読んでほしい

・会社への信頼が揺らいだ経験がある人
・転職を本気で考えたことがある、いま考えている人
・仕事100%の人生に、違和感を持ち始めた人


会社への嫌悪が生まれた瞬間

会社の制度運用にまつわるトラブルで、
私個人に対して、100万円程度の損害が出た。

小さくはない金額だ。

でも、本当に傷ついたのはそこじゃない。

人事の対応には、かけらほどの「誠意」も感じられなかった。

会社は合理で動く組織だ。

頭では分かっていた。

それでも心のどこかで、
いざというときには社員に寄り添ってくれるのではないか——
そんな期待があった。

その幻想は、あっけなく崩れた。

30歳を目前にして、はじめて
「転職」という言葉が、現実の選択肢として浮かび上がった。


本気で求人を見た

転職サイトを見ていると、
ふと、最近転職した同僚のことを思い出した。

同業の外資系企業に移り、
年収は約1.4倍になったと聞いていた。

羨ましくなかったと言えば嘘になる。

自分にも、その可能性はあるのではないか。

そう思った。

でも同時に、彼はフル出社だった。
激務とも聞いていた。

年収は上がる。

でも、生活の自由度はどうだろう。

お金が1.4倍になったとき、
人生は1.4倍よくなるのか。

自分は、何を取りにいくのか。

お金か。
時間か。

その問いは、求人票よりも重かった。


それでも、いまの働き方は強かった

出社率はおよそ50%。

出社日でさえ、半日在社でいい。

残りはテレワークだ。

子どもの予定に合わせた調整も、現実として容認されている。

共働きで、0歳の子どもがいる。

家事と育児と仕事を両立できる。

正社員に復帰する妻を、全力で支えられる。

これは制度の話ではない。

肌で知っている、日々の実情だ。

他社の求人票には「リモート可」と書いてある。

でも、それがどこまで本当に機能しているかは分からない。

いまの環境は、すでに機能している。

この差は、想像以上に大きかった。

年収は上がるかもしれない。

でも、いまの生活との相性はどうだろう。

自由度は数値化されない。

それでも、生活を確実に支える資産だ。

それを手放してまで取りにいくリターンか。

冷静に考えると、答えは簡単ではなかった。


信頼貯金

私は、会社を信頼しなくなった。

人事ともめたのだ。

もしかすると、会社側も私への信頼をなくしたかもしれない。

それでも。

同じエンジニアたちとの信頼は、むしろ強かった。

日々の仕事を、コツコツと積み上げてきた。

飲み会にも積極的に参加してきた。

自分で言うのもなんだが、
それなりに好かれていたし、顔も広くなっていたと思う。

制度は冷たい。

でも、現場は冷たくなかった。

転職するということは、
会社を変えるだけではない。

この“信頼貯金”を、
一度ゼロに戻すということでもある。

それは、想像以上に重かった。


転職しない、という選択

転職は、考えただけではない。

実際に面談も進めた。

29歳、技術職、年収800万円前後。

同水準以上を目指すなら、条件は一気に厳しくなる。

フル出社。

さらなる負荷。

年収は上がるかもしれない。

でも、それは「負荷の上乗せ」とセットだった。

自分の人生を見直したとき、
負荷を上げて、さらに稼ぎたいとは思えなかった。

転職はできる。

でも、いまの配分を崩してまで取りにいく期待値ではなかった。

だから、転職を選ばなかった。


配分を変える

エンジニア仲間や、いまの仕事は好きだ。

でも同時に、会社や人事部への嫌悪感も消えていない。

この感情を抱えたまま、
仕事100%の人生を続ける気はなかった。

だから、配分を変えることにした。

仕事に使っていたエネルギーを、少しだけ分散する。

仕事75%。

残りの25%は、自分の資産に使う。

その1つがブログだった。
すぐに収益が出るとは思っていない。

でも、時間を投じれば、確実に“自分の資産”になる。

会社に未来を預けるのではなく、
会社を使いながら、自分の選択肢を増やす。

会社は合理で動く。

ならば、こちらも合理で動けばいい。

転職しないという選択は、停滞ではない。

再設計だ。

ここからが、自分の人生の第二章だ。

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